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楽屋裏話

  • ◆◆芸協浪漫4◆◆ ~社団法人落語芸術協会事務局長 田澤 祐一~

更新日2007年9月8日

前回の続き(楽屋の有名人?編)

私の記憶違いで前回5日目なのに・・では無く9日目の出来事(昭和60年3月9日土曜日)でした。入会から一週間以上立ち少し馴れてきたので、局長の荻原さんから9日の朝に、吉池土曜落語会に割を持って行くよう言われ、11時過ぎに楽屋に到着した。前座さんは昇八さん(現春風亭昇太師匠)末広亭の昼の前座さんだが、この日は吉池昼夜の務めらしい。考えてみたら昇八さんとは末広亭で何度か会ってはいるが、話しをしたことは無い?良い機会なのでこちらから挨拶した後に話しかけてみた。

私「昇八さんは幾つ何ですか?」
昇八「僕?25だよ」
私「若く見えますが私より上ですね」
昇八「本当?若いんだ俺よりへ~」

本当に昇八さんは若く見える!!。たわいもない会話も済み、前座さんは見出しを揃えたり忙しいので黙っていると、扉が勢いよく開き飛び込んで来たのが、二ツ目の亭治さん(現桂小文治師匠)前年2月に二ツ目に昇進した。挨拶もそこそこに、

亭治「そっちだよね!今度入った人は!やっと会えたよ」
私「何か?」・・・・・・
亭治「聞いたよ扇枝師匠との武勇伝!」
私「えっ~?」
亭治「今日柳太郎さん(現春風亭柳桜師匠)の代わりに来たんだけどラッキー!高座終わったら昼ご飯ご馳走するからさあ~話聞かせてよ」

と、にこにこ顔だが、足は昇八さんの背中を蹴ってる!それから見出しが入ってる納戸の扉に、昇八さんを挟んで痛がるのを見て大喜び!!!亭治さんの高座中に昇八さんに聞くと、顔は童顔だが私より3歳年上(何だって皆さんこんなに若く見えるの?)いたずらと酒が大好き(女は・・現在既婚者だから内緒)らしい。(これはしくじれない人かな?うるさ方かな)高座が終わり着替えて、「さあ~行こう」帰り際に亭治さんが、昇八さんを蹴ってから表に出て、

亭治「余り時間も無いのでそばで良い?」
私「楽屋に居るように言われたので遠くには出れないんですが・・」
亭治(ムっとして)・・「違うおそばだよ!」・・いきなりしくじり、、。
私「すいませんおそば好きです。」

吉池の6階のファミリー食堂でそば(てんぷらそば)を食べながら根掘り葉掘りと聞かれて
亭治「なるほどね~よく判った。あんたは今有名人だから大変だよ」
私「何かまずいですか?」
亭治「まずくはないよ、ただ皆その話を聞きたいからお誘いが多いと思うよ、よっ有名人、、、。」

柳昇師匠以外、誰にも言ってないのに何故?

私「あの~おそば代は?」
亭治「良いんだよ、知らないの?我々の世界は上の者が払うし、誘った方が払うしきたりなの。!」

なるほど、それから確かに色々な方々からお誘いを受け番度ご馳走になった。時間が無いからこれでと亭治さんと別れ、楽屋に戻ると昇八さんが毛糸の帽子に紫のパンストの女性?と話している!さすがは芸界女性も度胸があるな~!(女性は後ろ姿なので?誰?)振り返り、こちらを見てにこにこしてる(げっ大幹部の圓右師匠だ~女性じゃない)。手を付き挨拶してから、おろおろしていると「今日は昇八ちゃんが前座さんなのね、うれしいわ~」と圓右師匠。
こちらを見て、

圓右師匠「あなた田澤さんよね・・・?」
私「はい!」
圓右師匠「楽屋は馴れた?」
私「はい!」
圓右師匠「そう~何か困ったことがあったら遠慮はいらないから言いなさい」
私「はい!」
圓右師匠「楽屋はね~いろいろな人達がいるの!うるさいのも、変なのもいるから」
私「はい!よく判りました!!。」
時間が無いからと急いで帰ったはずの亭治さんは、そのころ末広亭に行き(出番もないのに)楽屋や喫茶や飲み会で武勇伝話を・・・(なるほどラッキーと言ったのは自分もネタを仕入れて皆さんにご馳走に成ってるな?)楽屋は油断出来ない!!

次回は事務局先輩女性のK野さん・・・

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