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  • ★寄席・協会の関係★(其の二 代演1) ~社団法人落語芸術協会事務局長 田澤 祐一~

更新日2007年9月8日

寄席・協会の関係(其の二 代演1)

代演(だいえん)読んでの通り寄席の出番変更です。寄席ある限り必ず付いて来るもので、本来は触れたく無いことですが、今回は敢えてテーマにしました。
そもそも代演とは、寄席に出演する際に休まなければ成らない時に発生するもので、理由は様々にあるのですが・・・。寄席は10日制・5日制とありますが10日制の時は3日以内・5日制は2日以内(本来は10日制で2日・5日制で1日)は、色々と用事もあることから認められている休みです。理由としては他に営業的な仕事があって休む、これが一般的で他には風邪等の体調不良、ご不幸等での忌引き等々。体調不良や忌引きは避けられないこともあるのでしょうがないと思う。(希に二日酔で休む事もある??怒!!) しかし、お客様には迷惑であるのは事実で、過去(15年位前)日曜日の昼席18本の番組で16本(代演・入れ替わり含む)代わったことがあったが、さすがにプログラムが大量にゴミ箱に捨てられていた。この頃は毎日昼・夜で15~20本近く変更があり、楽屋に貼ってある代演表が真っ黒になって(名前変更)何がなにやらてんてこ舞いで、このままでは信用問題になるし観客減にもなるわで、何とかとならないかと考えてはみたが、お手上げ状態・・・時のある協会幹部は代演表をみて皆忙しく仕事があるのは結構なことだと涼しい顔!!!席亭はこれじゃ商売にならないと怒りの電話!!本当に困った時代だった。現在はまったく無いとはいわないが変更はかなり減ったと思う。大きな理由は、あらかじめ3ヶ月置きに休席表を配り10日で3日以上5日で2日以上休む時は×印を付けてもらう、更に昼・夜も別で5日制の場合は前・後半も印を付ける(○・×)その表を元に顔付けをすることで代演変更が減った。

ここで代演の考え方の相違点を整理しますと、席側と協会はプログラム通り代演無しが好ましい(当たり前の事)、出演者側も当然全部出たいはず。では、なぜ代演があるのか出演側の意見は寄席には休まず出たいが以下の点が問題。

1.金銭的な問題(寄席の割給金だけでは生活が出来ない)。
2.休まず出られる時に必ず出られるとは限らない(一部幹部を除き)。
3.家庭的な理由や習い事の為(子どもが小さい等で面倒を見なければならない・踊りや鳴り物等の習い事とぶつかる)。等々

1は、生活の為には他の営業(落語会・司会等)をする必要があり都内ばかりでは無いので休まなければならない。2は、10日間・5日間の夜の部7時ごろの出演なら休まず努められるが、毎回希望通りに入れるとは限らないので1~2日は出番を変更か休席になってしまう。3は、希ではありますが子どもの発熱や他の病気のために休席する。習い事の日と出番がぶつかり休席する等。上記はほんの一部の理由ではありますが代表的な例を上げました。寄席芸人の方達も家庭の長であり父親・母親でもあるし、一般の方々と同じ生活をしてるのです。そんな訳で代演を少なくするよう出来る限り努力もしていますので許して頂ければ幸いです。

(次回は代演2です。本当に助かった代演・許せない代演等)

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