更新日2025年4月9日
年月日— 2025年3月26日(水)
吟行地— 月島~佃島
出席者— 江戸家まねき猫・鏡味味千代・桂小南・桂夏丸・桂奈保子
桂南馬・一矢・上島カンナ・神田松鯉・桑原木造人・斎須祥子
山遊亭金太郎・三遊亭美よし・三遊亭遊吉・春風亭伝枝・昔昔亭桃之助
瀧川蛙朝・ムーベ (50音順)
不在投句― 春風亭弁橋・三遊亭遊かり
ゲスト ― 井上健司(「東京かわら版」) 佐久間保人(「佃月島新聞」)
句会場 — 佃句民館
兼 題 ― 「草餅」「よもぎ餅」
比田 誠子 選
特 選
◎霾るや橋で繋がれたる東京 味千代
◎老桜の走り根に咲く二三輪 祥 子
◎母思ひ故郷思ふ草の餅 松 鯉
佳 作
・花の下散歩の足に鳩横切る 奈保子
・我こそが季語だと荒ぶ春疾風 南 馬
・沈丁花の香に促され庭仕事 祥 子
・十一や十二十三十四羽 小 南
・立ち止まりマスクを外す春日和 夏 丸
・里桜はや満開の佃島 遊 吉
・走り根に咲く一輪の桜かな 一 矢
・川べりのベンチもまばら花いまだ 桃之助
・スカイツリー空に消え入り霾ぐもり 小 南
・草餅をきな粉に包みくれし祖母 まねき猫
・何処行くも足取り軽し春休み 弁 橋
・転職の挨拶回りミモザ咲く 遊かり
・青空や花も笑顔もほころびぬ 伝 枝
・恋猫の鳴き声何処独身寮 弁 橋
・義士祭やありし日想ふ永代橋 木造人
・リバーサイド手つなぐ園児の春帽子 桃之助
・霾(とのぐもり)世界が見えなくなつてきた 金太郎
・土降れり車の窓も薄曇り 南 馬
・白髪の腰を伸ばして撮る桜 奈保子
・園児らの帰りぶらんこ揺れ残る 美よし
・店長閑キリンビールのキの字取れ 南 馬
・朱の鳥居みどりの柳船溜まり 伝 枝
・ひとけ無き遊覧船やよなぐもり 松 鯉
・うららかや八角神輿の鎮座せり 一 矢
・芽柳のみどりの揺るる息吹きかな ムーべ
・草餅や母と蓬を摘みしこと 保 人
・草餅の老舗にスターの色紙あり 夏 丸
・碧眼のガムを噛みつつ花見かな 松 鯉
・黄水仙同窓会のごとく咲く カンナ
・自転車に春風受けて佃島 遊 吉
・駆け出しの二つ目ひたむきクロッカス 味千代
・走り根に芽吹く命や老い桜 美よし
・あれくらい焦がれてみたし猫の恋 遊かり
・草餅を囲む家族の笑顔かな 健 司
・手の小さき母の大きな草の餅 誠 子
以上