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  • 平成28年5月上席より真打昇進 可女次改メ 三笑亭 可風

更新日2016年3月24日

芸名 三笑亭 可風

芸名ふりがな さんしょうてい かふう

本名 安江 正

本名ふりがな やすえ ただし

生年月日 昭和49年11月7日

出身地 静岡県磐田市

出囃子 ハイサイおじさん

芸歴
平成 6年 先代古今亭志ん馬に入門し「志ん吉」師匠没後、小笠原諸島父島でウミガメの調査を経験
平成14年 九代目三笑亭可楽に入門し「可女次」
平成19年 二ツ目昇進 

出身校 静岡県立浜松工業学校建築科

受賞
岡本マキ賞受章
第8回相模原若手落語家選手権優勝
第7回らくごまつりすべらない(かもしれない)はなしMVP

出演番組 NHKラジオ 日曜バラエティ

可風の一言、、

落語家にあこがれを持ったのは、中学か高校の時地元静岡の磐田に林家こん平師匠がやって来て、道端に倒れてる人がいる。身元確認をしようと調べていたら、お尻にアザがあって、あっアザだと思った瞬間この倒れてる方がブッとオナラをしたんで…ああ、この人麻布の人だ!
という話をしていて、それを聞いた時に、ものすごく笑い、そして感動しました。その時が、今考えると噺家になりたいと思った瞬間だったと思います。

落語家になる事を決意し、まずはお金を貯めねばと高校卒業後三重県の伊勢戦国時代村に就職。忍者をやってましたがバク転ができないという事で船頭に降格。ただ何が役に立つか分からないものでその時の経験が今、船徳、夢金、三十石を演る時に役に立っています!・・・・・・と、言いたい所ですが、していたのはよく池や湖にある足漕ぎボートの切符切り。船を漕ぐ技術があるわけでなく、まったく役に立っていません。と言いますか、私、船徳も夢金も三十石も持ってませんでした。ゴメンなさい。

1年間お金を貯めていよいよ東京に。その時お世話になっていたのが親父の友人の河合のおじさん。6代目の古今亭志ん馬に入門が決まった時お祝いに取ってくれたお寿司の味は忘れません。おじさんには真打ちになった姿を見てもらいたかったのですが、数年前に亡くなってしまいました。
写真が得意だった河合のおじさん、ぜひ撮ってもらいたかったです。そんなおじさんの最高の富士山の写真が今も静岡の実家に飾ってあります。その写真を眺める度に思うのは、おじさんへの感謝の気持ちではなく、なぜ静岡県民に山梨側の富士山の写真を贈ったのだろうということ。ん?、なぜだろう・・・。

いよいよ前座修行開始、馬頭兄さん(現 獅堂師匠)、ぐん丈兄さん(現 ガッポリ建設)、すい平兄さんに大変仲良くして頂きました。また、わたし兄さん(現 馬石師匠)は、落語家を辞めた後も毎年年賀状をくださり感謝しています。それにしてもあっと言う間の前座生活で、入門して4ヶ月で師匠が他界。お通夜の晩、師匠宅前の坂を下った米屋の前で兄弟子と号泣したのを覚えています。あんな
にとめどもなく涙を流した経験は子供の頃姉に目の下にキンカンを塗られた時以来、いや、姉に背中にカエルを入れられた時も泣いたか、あと、姉にネズミ花火投げられた時も。ん?うちの姉ちゃん、
いたずら好きだったなあ?。

師匠が亡くなった後は流れ流れました。長野川上村でレタスを切ったり、奈良の柳生の里の造り酒屋で蔵人をしたり、インド、バンガロールフィルムシティでハリウッド映画、アメリカンソルジャーの役のエキストラをしたり、サルナートの日本寺で瞑想したり、そんな中たどり着いたのが小笠原父島でのウミガメの産卵調査。カメと涙を流しながら生活する中、心に風が吹いたのでしょう。再び落語の世界に戻るため、島を後にする決意をいたしました。(と、書くとカッコいいんですが、本当はただただお金が無くなり撤退を余儀なくされただけ、、。

そして、2002年3月九代三笑亭可楽に入門。
よくなんでその師匠に入門したんですか?と聞かれる時がありますがどうしてなのか自分にも分かりません。ただ、旅人はなぜこの国に来たんですか?と聞かれた時、その国に呼ばれたからだと答えます。きっと、自分も今考えるとそうじゃないかと思います。なぜ入門したんですか?師匠に呼ばれたから、だと。…ただ、師匠は、俺は呼んだ覚えはないと言っていましたが。
1度師匠を亡くしているので、今回師匠、御年80才の元で真打になる事ができホッとしています。これからも師匠には長生きして頂きたいので真打になっても1人前の芸人になる事を目指さず常に師匠をヤキモキさせなるべくこの世にとどまっていただけるよう精進したいと思います。

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