落語っていくつぐらいあるの?と聞かれても、正確に答えるのは難しいです。大きく分けると「古典落語」と「新作落語(あるいは創作落語)」となるかもしれません。亡くなった古今亭今輔師匠は、「古典落語も、できたときは新作でした」とおっしゃっていました。古典だろうが新作だろうが、落語は落語なのです。
では、落語とは何でしょう。簡単に言ってしまえば、オチがある噺はすべて落語です。一般には、オチの分類で噺を分けることもできます。
「考えオチ」「地口オチ」「廻りオチ」「逆さオチ」「見立てオチ」「トントンオチ」「はしごオチ」「仕込みオチ」「間抜けオチ」「しぐさオチ」「ぶっつけオチ」「とたんオチ」などなど。まだまだ他の分け方もあるでしょう。ここで肝心なのは、この噺は何のオチなのかということではなく、どう落ちるのかということです。その噺にあった素晴らしいオチなら、分類などはあまり気にする必要はないのかもしれません。
また一方、噺の内容で分けることもできます。町人が主役の噺、武士が主役の噺、与太郎噺、旅の噺、名人が主役の噺、酒飲みの噺、廓噺、人情噺、などなど。
落語は、聴く人が情景を豊かに想像し、自由に楽しむもの。笑いのツボにはまるオチや、気になる主人公など、あなたの好みにぴったりくる噺を探してみてください。